- 宇宙業界で活躍したい!
- 宇宙工学を学べるアメリカの大学を知りたい!
- 自分に合った大学を探したい!
目次
宇宙工学留学におすすめのアメリカの大学15選
本記事はUS News Best Aerospace Engineering Programsを参考にしています。
なお、各校の画像はwikipediaより引用しています。
ひこ宇宙工学が学べる日本の大学と比べながら読んでみてください!
California Institute of Technology
通称Caltech(カルテック)と呼ばれるカリフォルニア工科大学は
US News Best Aerospace Engineering Programsで一位に輝くほど
宇宙工学に強い大学です。
特に、CaltechはNASAとの関係が非常に濃く、
Caltechの中にある”Jet Propulsion Laboratory(JPL)”は
2020年夏に打ち上げられた
火星探査ローバー”Perseverance”を作ったNASAの研究所です。
NASAより引用
こうした実際に行われているミッションに
キャンパス内で触れることができるのはCaltechの学生の特権です。
NASAや有名宇宙ベンチャーへのインターンの機会も多く、
宇宙産業で活躍したい学生にとっては最高の環境と言えるでしょう。
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Massachusetts Institute of Technology
By MITalum, CC BY-SA 3.0
マサチューセッツ工科大学(MIT)は
QS World University Rankingsにおいて
例年1位を取る、世界トップレベルの私立工科大学です。
そんなMITは宇宙工学においても世界トップレベルであり
宇宙工学関連の研究所だけでも20以上あります。
深宇宙探査ロボット、推進系などの機械系の研究はもちろん
The Human Systems Laboratory (HSL)では
宇宙における人間の生体反応など、生物学的な研究も進められています。
また、前述のJPLと共同研究で
火星での酸素供給を担う予定である
“MOXIE (Mars Oxygen In-situ resource utilization Experiment)”
の研究もこちらの研究所で進められています。
有人探査に特に関心のある生物専攻の学生にとっては
うってつけの研究室かもしれません。
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Stanford University
By Jawed Karim CC BY-SA 3.0
歴史的にも地理的にもシリコンバレーの中心である
スタンフォード大学は私立の研究大学で
Aeronautics and Astronauticsという学部があり
そこでは自動制御や輸送におけるサイバーセキュリティ、
未来的な航空宇宙機のデザインなど
最先端の宇宙技術を研究しています。
制御や数値解析などの情報処理分野が得意そうな印象です。
情報工学系を専攻とする学生にとって、スタンフォード大学は
宇宙で活躍するための最適な大学でしょう。
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Stanford Engineering Aeronautics and Astronautics
Georgia Institute of Technology
By Mistercontributer, CC BY-SA 3.0
ジョージア工科大学(Georgia tech)は、
南部のMIT (MIT of the South)と呼ばれ、
米国工科大学の御三家 (北東のMIT,西のCalTech,南のGeorgia Tech)
の1つとされています。
US News Best Aerospace Engineering Programsでは4位であり
ロボットからシステムデザインまで
幅広い分野の研究室が存在します。
“The Yang Aero Maker Space”という研究室が特に面白く
この研究室はGeorgia techの学生が誰でも、好きに試作機を作ることができる場所らしいです。
一般的な工具から3Dプリンターまで、
学生が望めばなんでも使わせてくれるそうです。
こうした物づくりに対する自由な校風が合う人には
最高な環境かもしれません。
また、キャンパスがアトランタ (Atlanta)という
ジョージア州最大の都市の中心に位置するというのも
都会好きの人には魅力の一つと言えるでしょう。
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Georgia Tech Daniel Guggenheim School of Aerospace Engineering
University of Michigan–Ann Arbor
By AndrewHorne CC BY 3.0
ミシガン大学システムは
アナーバー校、ディアボーン校、フリント校の3大学から構成されますが
一般に「ミシガン大学」(U-M)という場合には
ミシガン大学アナーバー校のことを指します。
ミシガン大学は研究型総合大学であり
流体解析用のトンネルが複数あったり、プラズマ・電気推進系の実験施設や
真空チャンバー、非破壊検査装置などの機械実験用の装置が豊富に揃えられています。
宇宙工学の実験をするには事欠かない大学でしょう。
また、学生はAlumni Sharing Knowledge program(ASK) という
卒業生による個人間のサポートを受けることができ
宇宙業界、学術界に進む上での大きな利点となるでしょう。
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Aerospace Engineering University of Michigan
Purdue University–West Lafayette
By Abhijitsathe CC BY 3.0
パデュー大学 (Purdue University) は世界で初めて航空工学を取り入れた大学であり、
航空宇宙工学のレベルはMITに並びます。
この大学では多くの宇宙飛行士を輩出しており
人類史上初めて月面に着陸し、あの有名な足跡を残してきた宇宙飛行士のニール・アームストロング(Neil Armstrong)も
パデュー大学の卒業生です。
また、宇宙飛行士だけではなく、
多くの宇宙工学のエンジニアがNASAやその他の機関で活躍しており
宇宙業界で働きたい人には恰好の大学でしょう。
また、パデュー大学 (Purdue University) は公立の総合大学であり
学費が比較的安いのも魅力の一つです。
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Purdue University School of Aeronautics and Astronautics
University of Illinois–Urbana-Champaign
イリノイ大学システムは、
アーバナ・シャンペーン校、シカゴ校、スプリングフィールド校から構成されますが
一般に「イリノイ大学」という場合、
アーバナ・シャンペーン校を指すことが多いです。
工学に非常に強い州立大学で
かの有名なビル・ゲイツ氏は
2004年2月のスピーチで、マイクロソフト社は、
イリノイ大学のコンピュータ・サイエンス学科の卒業生を
最も多く採用したことに触れた程です。
特徴的なのは、小型の衛星の研究に力を入れている点で
実際に”LAICE” と呼ばれる6.5kgの宇宙天気の観測用衛星や
“CubeSail”という3.5kgの
太陽帆と呼ばれる最新の推進技術を実証する衛星を開発し
2018年に打ち上げを成功させています。
日本でも小型衛星開発は人気なので
アメリカでも小型衛星の研究がしたい!という人には
うってつけの大学なのかもしれません。
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Aerospace Engineering UIUC – University of Illinois Urbana
Texas A&M University–College Station
By Stu Seeger, CC BY 2.0
テキサスA&M大学は、
テキサス州カレッジステーションに本部を置く州立大学です。
この大学では航空宇宙工学の3つの主要分野である
推進系、制御系、材料系でバランスの取れた研究が進められています。
また、Aerospace Human Systems Laboratory(AHSL)という研究室では
宇宙空間での人間の生命維持システムという
宇宙飛行士を直接的に補佐する大事な技術を研究しており、
宇宙飛行士やNASAとの関係も強い大学となっています。
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Aerospace Engineering at Texas A&M University
Princeton University
By Geir Thorarinsson CC BY-SA 3.0
プリンストン大学は2名の大統領を輩出している
アメリカ全土で4番目に古い世界屈指の名門私立大学です。
この大学ではDepartment of Mechanical and Aerospace Engineering
という機械工学と宇宙工学を複合させる形の学部が存在します。
機械工学も混ざっているという事で
たくさんの研究室で幅広い分野の研究が進められています。
We offer exciting opportunities for graduate study in areas as diverse as thermal sciences and energy conversion, fluid mechanics, materials science, biomechanics, control, robotics, and dynamical systems, underwater vehicles, flight sciences, astronomical instrumentation and space optics, computational and experimental fluid mechanics, lasers and applied physics, propulsion, and environmental technology.
Princeton University MAEのHPより引用
これだけ幅広い分野があれば、必ず興味の引かれる分野があるはずです
是非ご自分で調べてみてください。
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Princeton University Mechanical and Aerospace Engineering
University of Colorado–Boulder
By MECU CC 表示-継承 3.0
コロラド大学ボルダー校の工学部では航空宇宙工学が有名で
国際宇宙ステーション(ISS)の開発に携わっており、
これまで20人の宇宙飛行士を輩出しています。
また、東キャンパスには大気宇宙物理学研究所や
アメリカ国立光学天文台などもあり、天文分野においては超名門校です。
無人機や衛星制御、リモートセンシグ分野が強く、
観測分野で活躍したい学生にとっては適切な大学となっています。
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Ann and HJ Smead Aerospace Engineering Sciences University of Colorado
University of Texas–Austin (Cockrell)
テキサス大学オースティン校は、
テキサス州オースティンに本部を置く州立大学です。
同校はヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センターと近いこともあり
NASAとの共同研究が数多く進められています。
実際、アメリカの新たな宇宙計画であるアルテミス計画で使われる
月のナビゲーション用の宇宙機も現在、同校で開発中です。
↓ソース
Advanced Moon Navigation Tech Picked for NASA’s Small Spacecraft Technology Program Initiative
また、テキサス大学オースティン校の宇宙工学は
実践的な学習に重きを置いています。
自分の手で宇宙に繋がる物づくりがしたいという学生には
打ってつけの大学でしょう。
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Aerospace Engineering the Cockrell School of Engineering at The University of Texas at Austin
Cornell University
By Eustress CC BY-SA 4.0
コーネル大学はニューヨーク州イサカ市に本拠を置く
全米屈指の名門校です。
Sibley School of Mechanical and Aerospace Engineering
という学部で宇宙工学の研究を展開しており
衛星システムデザイン、宇宙天気の観測、気候工学、小型衛星、リモートセンシグ技術など
衛星を中心とした宇宙開発の研究を行っています。
衛星開発で宇宙業界に貢献したいという学生には
コーネル大学への留学は非常に良い選択でしょう。
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Cornell University Sibley School of Mechanical and Aerospace Engineering
University of California–Los Angeles
By Mikejuinwind123, CC BY-SA 3.0
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA )は
カリフォルニア州ロサンゼルスにある総合州立大学です。
同校は Mechanical and Aerospace Engineeringという形の学部で宇宙工学の研究を行っており
推進系が強い印象です。
また、ロボットの研究にも力を入れているようで
特にロボットアームの研究が数多く見受けられます。
宇宙空間でのロボットアームはかなり需要の高いので
この方向から攻めたい学生にとっては良い留学先になるでしょう。
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MAE | Mechanical and Aerospace Engineering UCLA
University of Maryland–College Park (Clark)
By Axamir CC BY-SA 3.0
メリーランド大学カレッジパーク校は
ワシントンD.C.の郊外メリーランド州カレッジパークに位置する
州立総合大学です。
同校の宇宙工学研究室では
自動制御システムや超音速の流体力学などに力を入れており
飛行システム全般に強い印象です。
また、The Space Systems Laboratory (SSL)では
宇宙飛行士が訓練で使うNeutral Buoyancy Research Facilityという
巨大なプールを所有する施設があります。
こうした宇宙飛行士が実際に訓練に使う施設から
データを取り、有人システムの研究、ロボットの研究をできるのは
メリーランド大学に留学する上での大きな利点と言えるでしょう。
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Department of Aerospace Engineering – University of Maryland
University of Washington
By Keng Susumpow CC 表示 2.0
ワシントン大学は、ワシントン州シアトルに本部を置く州立大学です。
この大学では幅広い分野で宇宙工学を学ぶことができ、
また、Integrated Flight Sciences and Controlという研究分野では
材料、構造、流体力学、制御などの
宇宙機を開発するに当たって必要な専門知識を
統合させ、宇宙機の包括的なデザインを学ぶ事ができます。
専門を一つに絞るのではなく、
宇宙工学を全体的に学びたいという学生にとって
ワシントン大学への留学は非常に良い選択肢でしょう。
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UW Aeronautics and Astronautics Department
まとめ
今回は宇宙工学を学ぶ上でオススメなアメリカの大学を15校紹介しました!
宇宙業界を盛り上げたいと考えている学生なら、
アメリカへの留学は前向きに検討して損はないでしょう!
また、留学前に宇宙工学について自主的に勉強しておく事で勉強効率も上がりますので
こちらの記事で紹介している本を参考に、勉強してみてください。
また、大学院からの留学のハードルが高くても
学部生の間ならアメリカの大学との交換留学で
宇宙工学を学ぶことができます!
交換留学ってなに?という方向けの記事↓
どうやって申し込むの?という方向けの記事↓
また、専門の留学にはTOEFLのスコアが必要になってきます!
そちらについても別の記事で紹介していますので是非ご覧ください!
TOEFLをこれから勉強したい!という方向け↓
それではまた別の記事で!